2つのストーリー(15)

2020年01月27日 16:48


そうか…もしかしたら…
長崎というキーワードは
わたしが長崎から呼ばれていたのかも
しれない…
それはかつて
いろんな地で命を落としたキリシタンたちが
みんなこの神ノ島教会に帰りたいと
思っていたのかもしれない…
魂となったあとも
何か理由があって帰れずにいたのかも…
それで
わたしを呼んで
わたしにみんなが乗っかって
わたしをつかって
神ノ島教会に帰ったのかもしれない…



その後は
ものすごい安堵感に包まれて
しばらく車の中で休んでいた

教会の中は撮影できなかったので
外のマリア像だけ写真を撮った


しかし
全てが解決したわけではない

長崎に呼ばれた理由が
この一件だとしても

龍は? あの出島は?

それにキリシタンの魂たちを
400年もの間
誰も動かせなかったの?

しかも
あの殉教事件からちょうど400年…
そんな節目に
わたし…


わたしは一体
何者?


新たな謎が生まれた…


その日のうちに自宅に帰った
…今日はとにかくこの安堵感に浸ろう…

次の日(2017.10.10)
わたしは朝から長崎くんちのことを
調べる

…と その前に
昨日まで痛かった首の左側の痛みが
なくなってることに気づいた

やはり
あれは殉教者の2人のどちらかじゃ…


長崎くんちを調べていくと
気になる記述が目に入る

「1634年9月9日、遊女の高尾・音羽が
諏訪神社の広前で曲舞を納める」

…え?…
諏訪神社の広前とは
大波止のくんちの会場のことを指している

遊女の高尾と音羽は
その後
丸山遊郭の花魁となっている…

丸山遊郭は
出島も自由に行き来できた…

…どういうこと?…この高尾って人…

わたしの心臓の鼓動が激しくなっていく


なぜ?
なぜ?遊女2人が
そんな神事を行ったの?なぜ…?


何かがわかりそうで
わからないまま
その日は終わった

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