2つのストーリー(16)

2020年02月26日 15:17
カテゴリ:2つのストーリー

次の日(2017.10.11)

その日は、友人のA子がエステに来た。

A子は3年前にボランティア活動で一緒になったことがきっかけで交流が始まった。

A子がわたしに対して最初の一言が
「いくちゃんって、宇宙人やろ?」

これは、今でもよく覚えている。
わたしは笑いながら「人間ですよ!」と
返したのだが、まぁ今となっては、それは
あながち間違いでもないのでは…(笑)


そのA子も、子どもの頃は、
見えないものが見えていたり、聞こえないものが聞こえていたりしていたそう。

だが、
誰も信じてくれなかったために
自分の勘違いだと言い聞かせ
封印していたということを
のちに、A子が話してくれた。

A子が、わたしのフェイシャルを受けていた
途中、スッ…と意識が遠のいていったのが
わかった。
夢と現の間
という表現が正しいのだろうか

わたしは
フェイシャルを終え
A子を起こした。

するとA子が、
「わたし…今なら、いくちゃんのことが
何でもわかる気がする…」
と言い出した。


一昨日までに、長崎で起こったこと、
その疑問を、今、A子に話したら
何かわかるかもしれない

と咄嗟に感じた、わたしは、

ならばと着替えを済ませたA子に
長崎に行くまでのこと、
長崎へ行った時のこと、
そして、
なぜ、わたしが長崎に行ったのか
という疑問を
話した。

長崎の神ノ島教会のサイトの中の写真から
教会内の男性の像を引っ張り出し、
A子が写真越しに、その像に話しかける。

わたし
「わたしは一体、何者なんだろう…?」

A子
「龍…龍…。あなたは龍つかい…!
いくちゃん、龍つかいなんだよ!」

わたし
「龍つかい?…だから、あんなに
わたしのまわりに龍がいたの?」

A子
「うん。いくちゃんのまわり、
たくさんの龍がいる!」

わたし
「あー…。不思議だけど、合点がいく。
いや、ちょっと待って。
わたしが龍つかいとする。
だけどさ、龍つかいなんて、この世に
たくさんいるはず。
ましてや、大分からわざわざ行かなくても、
長崎にだって龍つかいは、いるはず!」

A子
「確かに龍つかいは、たくさんいる。
しかし、皆、自分のことに必死。
そのため、我々のような外からの叫びが
聞こえない。
この叫びが届いたのは、あなただけだった。」


A子の口調は、
教会内の男性の像のものになっていた。

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