2つのストーリー(17)

2020年02月26日 15:39
カテゴリ:2つのストーリー

わたし
「あー…なるほど…」

なぜか、納得してしまっていた。


わたし
「じゃあ、400年もの間、誰も魂を
動かせなかったの?」

A子
「うん…魂になっても、思いやしがらみは
消えずに残るみたい。
それでずっと動けなかったって…」

わたし
「なるほど。じゃあ、あの時、わたしの
後ろから飛んで行った無数の魂は、
わたしに乗っかっていたのではなく、
わたしの龍に乗っかっていたのか…?」

A子
「そうみたい。
〜あなたは陽射し〜
って、言ってるよ!」

わたし
「陽射し?…いや、わたしは人間だよ?」

A子
「そういうことじゃなくて。
〜ここは、ずっと雨だった。この地に
あなたは陽射しをもたらしてくれた〜
って言ってる。」

わたし
「なるほど。魂が動けなかった400年、
ずっと雨だったってことか…
確かに、神ノ島は、景色も抜群だった。
カフェなんかあると、デートスポットにも
なりそうなくらい。
だけど…すごく、悲しいイメージがあって。
そうか…
隠れキリシタンの潜伏地だったのか…」

A子
「うん。そういうことだと思う。
だけど、いくちゃんが龍を連れて行ったから
神ノ島もきっと明るくなるよ!」


※ちなみに、この話からおよそ半年後、
長崎の潜伏キリシタン遺産が
世界文化遺産に登録された。
神ノ島や神ノ島教会が遺産の場所には
入っていないかもしれないが
歴史的には同じ扱いがあって然りと
思われる。
隠れていなければならなかった思いが
400年もの年月を超えて
世界的に知られ認められる事実を目の当たりに
したとき 
わたしは「やっぱりな」となにかが
腑に落ちたことを今でも覚えている。


わたし
「ところで、首が痛くなったんよ…
それから、マリア像の写真が…
なんだかマリアの顔が落ち込んでるように
見える…」

神ノ島教会のサイトのマリア像の顔と
当時、わたしが撮ったマリア像の顔が
違う。
(わたしが撮ったマリア像の写真を
ここにアップすることの許可をとっていないため、写真アップは控える。気になる方は、直接、
見に来て欲しい。)

A子に、マリア像の写真と、教会の正面にある
岩山(高鉾島)の写真を見せた。


A子
「このマリア様、いくちゃんの友だちに
会いたがってる…」

わたし
「え?もしかして、それってY子のこと?」

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